意地悪てぃーちゃー
「これは俺からのサービス。どうぞ。」


省吾はそう言って、タルトを出してくれた。
やっべっ・・・
バリ美味そうやん。

食うとやっぱり美味くて、心も興奮してた。
そんな姿を見て、やっぱ女の子で中学生やなぁって思った。


さっきから、省吾と話す心はすぐ照れる。
本間、危機感ないねんから。


「省吾。心に絡むのやめろ~。」


俺は心を省吾に取られた気分やった。
…って、俺は心の彼氏かっ。


「はいはい。別にいいやんな~心ちゃん。」


コイツ・・・
楽しんでやがる。

俺はそんな省吾を睨んでた。
省吾も省吾で、そんな俺を見て笑っていた。


「優弥~拗ねんなって。一真っちも笑うな。よしっ解決。」


本間、調子いいやっちゃ。
荒木ちゃんも笑ってたんかい。


「本間に~。まぁええけど。そろそろ帰るか。」


俺は伝票を持って立った。
荒木ちゃんに車の鍵を渡して、俺は省吾とレジに行った。


「優弥。お前、そろそろ自分の気持ちに素直なれよ?気付いてんねやろ?」


「もう素直なってるわ。アイツはただの生徒や。ってか、お前料理の腕上げたな~。」


省吾には全部見透かされてる気がした。
俺は、そんな省吾が怖かった。
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