僕らだって恋をする。
「おかーさん…ちゃんとやってるから」


「そお?

……ねぇ、聞きたいことがあるんだけど…」


「何?」

凛香はトレーからコップをひったくり、中に入っているオレンジジュースを勢いよく飲む。


「凛香と章斗君って付き合ってるの?」


「付き合ってない」

凛香はオレンジジュースを吹くことなく答えた。


「えー!!凛香は章斗君と付き合ってると思ったのに…

付き合ってほしいのに…」


《………俺だって付き合いたいさ。》

凛香は冷静にコップを置いて

「おかーさん、勉強したい。」

と言った。


凛香の母親は唇をとがらせながら部屋をしぶしぶ出ていった。

< 126 / 158 >

この作品をシェア

pagetop