僕らだって恋をする。
俺は、この凛香のノートだけで成績をとっている。


それほどまでに、凛香のノートはわかりやすい。



もちろん、このノートの持ち主である凛香も成績は良かった。


《……1904年、日本はロシアと…》


「ねぇ」

頭の中に、ノートの内容を叩き込んでいると、突然凛香が話しかけてきた。

「何?」


「あのさ……」

ガチャ

「ちゃんとやってる〜?」

凛香の母親がトレーにコップを二つ乗せて現れた。


凛香は話をさえぎられて、ムッとした顔をする。


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