僕らだって恋をする。
遠藤はその後、「これカワイイ!!」と色とりどりの服がならぶウィンドウを見ていた。


そんな彼女の片手には何も入っていない。

それを見て、手を繋ぎたいと思ってしまうのは俺が遠藤を好きだからなのかもしれない。


「ごめん!!私ったら夢中になっちゃって…じゃあ行こ!!」


「おう。」

二人で並んで歩き出す。

歩いているうちに「手を繋ぎたい」という思いが大きくなっていく。


その思いからか、無意識のうちに遠藤のほうに寄っていってしまう。
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