お姫様×俺様男子 ~出会い編~

美香

「なぁに
ため息ついてるの?」

「きゃああ!!」

私は
飛び上がった後、
座りこんで
しまった。

「大丈夫?
驚かしてごめんね?」

私が知らない
誰かは私に
手を差し伸べた。

「あなたは、
誰・・?」

「ごめん、
僕は美香って名前。」

「美香・・?
どういう字?」

「美しい香りって
書いて美香。」

「綺麗な名前だね。」

「女の子みたいな名前だけどね。
綺麗なんていわれたのは初めてだよ!」

美香はにっこりと
笑顔で言った。

綺麗な子だな。

この町には
美しい人や綺麗な人しか
いないけど。

私は例外だけどね。

「あなたは、
どうしてここにいるの?」

なるべく、声を変えていった。

「散歩してたら、
君を見つけてね。
君の名前は?」

美香は笑顔で言った。

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