おっさん女子高生
「心配してくれてるの?ありがと」
「いえ、さっきから先輩のため息がうっとうしいので仕方なくうかがいました」
なんて後輩を持ったんだろう
「で、どうしたんですか?」
「実はさ…好きな子に避けられてるんだよね」
「小倉先輩ですか?」
「うん、そうなんだ…って、えっ?知ってたの!?」
「当たり前ですよ。先輩わかりやすすぎです。クラブのみんなたぶん知ってますよ」
僕ってそんなわかりやすいのか…
「まぁ…桃ちゃんに避けれてるんだ。理由もわからないし…」
「他に好きな人ができたんじゃないですか?」
「でも、前は恋愛に興味ないって言ってた…」
「じゃあ先輩が何かしたからじゃないでしょうか?心当たりないんですか?」
「それはないっ!!僕は誰よりも桃ちゃんを大切にしてるよ!」
「…きもっ。理由もわからないんでしたら解決できないじゃないですか」
君は僕を慰めてるの?けなしてるの?
「だから悩んでるんじゃないか…」
「そんな解決方法もない問題にいつまでも悩んでないで今は部活をしてください。先輩の恋愛事情よりもクラブの方が大切です。」
もぅこの子嫌いっ
僕は後輩に怒られてとりあえず今は部活に専念することにした。
窓の外を見ると桃ちゃんはいつもと変わらず走っていた。こんな時にでも桃ちゃんが眩しく見える僕はかなり重症
もぅ僕のこと嫌いになったの?
