新パラレルワールド参加作品=The shadows=天才浅海ユウと凡才月星大豆の奇跡的コラボ[企画]
何が影に作用したのか見極めようと辺りを見回す。
紫に暮れていく空に、コウモリの群れが乱れ飛んでいるだけだ。
───なんだ、コウモリか───
そう思った時、再び不気味な声があがった。
「ぐぎょぉぉおおお!」
俺の周囲にまだ無数に残っている影。
俺との距離を詰めつつあった奴らが、次々と不気味な悲鳴を上げながら霧散していく。
「これは……もしかして……!」
俺は人間の居る場所を探る為に連れてきた、災害救助犬【ブレイブ号】を呼ぶ為の犬笛を握り締めた。
「ブレイブ。お前の形見が役に立つかも知れない」
残念ながらブレイブ号は影に取り殺されたが、俺はその犬笛をお守り代わりに首から下げていたのだ。