ストロベリー革命
「すっごく重いっ!! 牧場の豚より重い!」

「豚より絶対軽いよーっだ」

 二人は真っ暗なを出て寮に帰って行った。

「でもありがとー。男の子って凄いねぇー。直はこんなに可愛いのに力強いのー?」

「別に普通だもん」

「こういう時はね、強いって言いなさい? もうここでいいよー」

 寮の入り口まで来た所で、天花は直の背中から降りる。

 降りたら直の正面まで来て後ろで手を組み、

「ありがとう。直の背中あったかかったよ。またおんぶしてねー」

 いつも以上の笑顔でお礼を言った。

「……もうしないもんっ」

「ケーチッ」

 天花が編入して部屋に転がって来てからというもの、直は振り回されっぱなしだ。

 今まで何回心臓が跳び跳ねた事か。

(俺って天花の事好きなの……?)

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