想い人〜許されないこの想い〜
こうしてあなたの存在を知った私は、教員室で見かける度に

「あ…あの先生だ。」
と心の中で笑うのだった。


そんな私の様子をあなたは全く気づいてなくて、私は少し悲しくなったの。


あなたから見れば、ずいぶん勝手だと思うかもしれないけど、

私しか意識してないと思うとショックだったから…。


それに、この時の私は
「目とか合わないかな…」と思い始めていたからしょうがないと思う。



………自分でも、日に日に大きくなっていく、この気持ちに気づいてなくて、


能天気にクラスの子達と
「彼氏が欲しい〜!!」
と騒いでいたりした。


馬鹿みたいだよね?
あなたにしか心は反応しなくなってるのに……。
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