ただ、君がすきなんだ。
「何やってんだ、お前」
突然やってきた来客。
普段は滅多に人こないのに。
「別に。サボり」
でも俺にはそんなこと興味なくて、適当に答えた。
なのに
「んじゃ、俺もサボろーっと♪」
そいつは俺の隣に腰を下ろすと
にかっとまぶしいくらいの笑顔を俺に向けた。
こいつ、頭大丈夫か?
そんなことが頭をよぎったが、
ちょうどいいタイミングで眠気が襲ってきて
俺はそのまま眠りについた。
これが俺、桐谷啓斗と
杉浦陽との
運命の出会いだった。