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でもベッドの中は温かい。
それは布団の丸みが、安らかに上下しているところからも読み取れる。


よくそんなに眠れるよね、お前ってさ。
よく眠るくせに成長しないよね。主に中身。



「……メグル」


健やかな寝息を立てているであろう布団の丸みに歩み寄り、軽く揺する。応答なし。

もう一度揺らす。今度は大きく。

布団の中でもぞもぞとうごめく気配があった。
頭の先のみ出現。


「メグル、起きろって」
「……んー」
「コーヒーできた」
「……持ってきて」
「ふざけんな」


どこまでもベッドが恋しいらしいメグルの言葉を一蹴して、布団を掴む。

引っ張り剥がそうとしたら、ヤツは対抗するように掛布団にくるまった。


常々思う。
俺も相当な面倒くさがり屋だけど、コイツには負ける。自信ある。





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