翼を失くした天使の羽音
そして、翌日。


「変じゃないかな……」


1時間以上かけて選んだ、洋服を身にまとって、


ドキドキする心を落ち着けながら、待ち合わせ場所に行ったら。




そこには、意外な人物と、予想外の出来事が待っていたんだ――…





「あれっ? 彩人くん……どうしてっ??」




約束の時間。

約束の場所。



わたしは叫んだ。





「どうして、って。夕べ約束したじゃん」


にっこにっこ、彩人くんが笑顔で言った。



何、どういう事?

夕べ…――って。





まさかっ。



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