2つにわれたチョコレート【完】



「爽哉くんはもちろんね! よろしくね」



爽哉は満面の笑みで、あたしに抱きつく。



きゃ〜っ、とみんなが騒いで、あたしたちを見る。



扱いになれたあたしは、そぉっと腕をはずして、先生をみた。



「あと一人は、入部当初に聞いたのよね。経験者だし、音色は響くし…。

杉浦 緋苺ちゃんっ!」



わーっ…とみんながあたしの周りに集まる。



ポカン…とした顔で、先生をみる。




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