2つにわれたチョコレート【完】



「ちょ、な…」



文句を言おうと思った。



「うるさい」



爽哉は厳しく言って、自分の唇であたしの口をふさいだ。



いつもの優しいキスじゃない。



強引なキス…。



「…ぅ」



舌が入り込んできて、唇の隙間から声が漏れた。



唾液が混じり合う音が響く。



目を少し開けてみたら、余裕のなさそうな、焦った顔。



「…っ」




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