お嬢と執事


「咲っっ!様…。」








保健室には先生がいた。









ついつい呼び捨てをしてしまったが慌ててごまかした。









「あぁ奏汰さん。早かったのね。」









「はい。あの咲様は。」









「大丈夫。ただのストレスによる睡眠不足ね。」









「睡眠不足?」









「えぇ。私が思うには…この子なにか考え事や不安があると眠れなくなっちゃう体質っぽいのよ。」









「そうでしたか…。ご迷惑をおかけしました。部屋へ連れて行ってもいいでしょうか?」










「えぇ。たくさん寝かせてあげて。たぶん昨日1時間も寝れてないと思うわ。」









「はい。ありがとうございました。」











俺は咲を抱えて部屋に向かった。










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