君といれたら
「いいから!とりあえず落ち着け。な?」




そう言って、倒れた椅子を起こして座らせる。






「もう少しで戸締り終わるから。そしたら送ってくよ」



子供をあやす様に頭に手を置いてそう言えば、



「うん…」


冷静になったのか、恥ずかしそうに頷いた。






その態度に、思わず笑みがこぼれる。






「…何笑ってるのよ」


「え?」




…まずい。


今見られた…?





「やっ、笑ってないって」


「嘘。どうせ子供だって思ったんでしょ」


「思ってないって」


「ふーん。まぁ、いいけど」





…お前。


それ、いいなんてちっとも思ってないだろ。




つーか…、何だよその目は!?


お前、俺にそんな態度とるヤツだったか!?






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