たったひとりの王子様 [完]



え?


金井くんは、あっさりそう言うと、あたしを離した。


あたしに、自分の気持ちを伝えさせるために、来たの?



「傷つくわけ、ねーから」



優しい声に、あたしは走りだそうとした。


だけど、手をひっぱられて、止まった。



「…好きだよ」



金井くんは、小さくそう言うと、

あたしの唇と金井くんの唇を

ゆっくりあわせた…。




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