カラフル


「…わ、私は水木くんが転校してきてよかったです」


「…お、そうか?そう俺も言ってくれると嬉しいよ」



「それに…水木くんはこのままでいいと思います。」


すると水木くんのお兄さんは優しく笑う


「そうだな。アイツはアイツだもんな。」


そういうお兄さんの顔はどこか安心したように見えた

その顔は弟を心配するお兄さんの優しさが滲み出ていた


(っていうか何言ってるのあたし!)



「あの名前とか、聞いていい?」


「倉田美月です」


「え、《みずき》!おー結婚したらどっちとも《みずき》になっちゃうね」


「や、やめてください!」



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