PLAYBALL
「いままでありがとう。」
は?!?!
麻緒が走り出した。
「なんだよ」
しかしすぐに捕まえた。
「もう。別れよう。」
意味分かんねー。
「なんでだよ???会えないからか???ぢゃあ俺今すぐ野球部辞めるから。別れるなんていわないでくれよ。」
はっきり言うと野球より麻緒の方が大事だ。
「ごめん。」
なんで謝る???
「それほど麻緒が大事なんだよ。」
「…ごめん」
なんで謝るんだよ。
「謝るだけぢゃ分かんねーだろ!!」
「………ごめん」
今にも泣きそうな声で謝る麻緒に俺はなんにも言えないし、追いかけらんなかった。
走る麻緒の後ろ姿はなんだか寂しそうだった。
俺、麻緒のこと忘れるなんて出来ねーよ?
好きだよ???大好きだよ???
神様。
俺から麻緒を引き離さないでくれ。
一生野球ができなくなってもいいから麻緒を返してくれ。