無題
裏切り
「おまえって山名のこと好きなんだろ?」

「ちがうけど?」

クラスの男子がおかしなことをいってきた。私には好きな人なんていない。のになぜ?

火のないところに煙はたたぬ、なんてことわざあったきがするが、誰にもいってない。

確かにいいやつで、かっこいいといおもう、おもうが好きではない。

ましてや誰にもいっていない。?誰。。。にも?




あいだ。

あいにはいった。

でも、「うちのクラスでましなのってだれぇ?」ときかれたから「ましなのかぁ。。。山

名とか?」という会話しかしていない。それにその会話をしたのは私の部屋。だれかが聞

くことは。。。むり。

あい?

ううん。あいなわけないじゃん。何いってんの私。

でも。。。

「誰からきいた?」私は冷静を装い言った。

男子は「お前のダチだよ!!!」

「誰?」言い返す

「てめぇの。。。」言うのをためらっているのだろうか?男子から次の言葉が出てこな

い。

「私のなによ!!!」

「てめぇの。。。」またとまる。

本当はとまったまんまでよかったのかもしれない。

探らなかったほうが良かったのかもしれない。

「1番のダチだよ」

「あいのこと?」半分声がかすれていた。


「そーだよ。じゃな」そういってたちさった彼の姿がにじんでみえたのはいうまでもな

い。

ちょうど学校の制服が夏服から冬服へ変わった、秋の始まりの日のことだった。


< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop