無題
もうその日から私の生活は地獄そのもの。

あいは何も知らないから普通に話かけてくる。

「今日買い物付き合ってくれない?」

心が揺らぐ。

「ねぇねぇ~きいてる?」

「あっうんきいてるよ!!!」急いで答える。

結局その日は遊ばないことにした。あいの顔を見るのがつらかった。

私があいに対して甘いのだろうか?問い詰めてみるべきなのか。

もうわからない。男子は私の近くにくると「ひゅうーひゅう!!!」とからかう。

山名とももう話していない。話をしたくないし、あっちもかわいそうだし。

そうこうしているうちに下校時間。あいとは昼休みから話していない。ふと視線を教室の

すみで楽しそうにしているあいにむける。わらっていた。楽しそうに。不意にあいと視線

が合う。私は笑顔で微笑み返そうとした刹那、あいがにらんできた。

さっきまでの笑い顔なんて跡形もなく。
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop