ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

「ボロボロだな。

ハンドクリーム、持ってるか?」


正直に、いいえと答えてしまった。

今まで、手荒れすることはほとんどなかったから。


「ハンドクリームと液体絆創膏が必要だな。

午後の勤務の前に、私の部屋へ寄りなさい」


パーサーの私物、私に貸してくれるのかな?


「いいんですか?」


「そのままだと困るんじゃないのか」


「……はい」


「それでは、また後で」



行ってしまった。

ひとりぼっちになった事務室で、濡れたエプロンをビニール袋に入れた。

早く部屋へ戻って、シャワーを浴びよう。

急いで午後のシフトに入らないと、もう時間はなかった。


ん?

確かパーサーの午前中のシフトって……?

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