ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
「可哀想に。こんなになるまで仕事したんだね。
君はこんなに手荒れして、それでもこの仕事を続けるの?
そこまでする価値はあるのかい?
人生、もっと楽に生きていく方法だってあるんだよ」
……嫌だ。
こういうタイプは生理的に受け付けない。
私、さっき『仕事が恋人』って答えたでしょう?
確かに、最初に選んだ進路とは違っていたけれど、今はとにかくこの仕事を一生懸命頑張ろうって思っている私がいる。
だからさっきの答えは、この仕事をとても大事に考えているっていう意思表示。
なのに、私の選んだこの仕事をそんな風にけなさないで!
内心、はらわたが煮えくり返る想いでいたけれど、この方も大事なお客様。
何とか気持ちを落ち着けて、営業スマイルのまま、レンタルDVDの受付を済ませようとしたのに。