ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

勝手に体が震えて、その場に座り込んだ。


ぱっと見ただけで、電化製品が数点無くなっている。

荒らされた室内を見たら、涙が出てきた。


もしかしたら、他にも色々盗まれてるかも知れない。


寝室は!?

クローゼットの中に、通帳が入ってる!

急いで見に行こうと思った。


その時、寝室のドアが閉まっていることにやっと気づいた。

家を出る時、換気を良くするために、開けっ放しで出たはず。

それが、わざわざ閉じられているということは!


……あのドアの向こうに、まだ空き巣がいるかも知れない。

私が帰って来た音を聞いて、慌てて寝室に逃げることだってありえる。


だとしたら、私はここにいては危ない!!

必死に立ち上がり、キャリーバッグを抱えて階段を降りる。

アパートの外に出たのはいいけれど、今は夜の10時を過ぎている。

外は暗闇、中は空き巣の入った部屋……。




その時、ポケットからメールの着信音が響いた。

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