ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
「おはよう、お寝坊さん。
昨日はずいぶん酔ってたみたいね」
ソファでくつろぐお母さんから声を掛けられて、ぎくっとした。
私、そんなに酔っぱらってた?
もしかして、何か変な事口走ってないかな。
タクシーでここまで来て、玄関のカギを開けたところまでは覚えてるんだけど、それからどうしたんだっけ!?
「おはよう、お母さん。
親友の結婚式だもん、ちょっと羽目を外しちゃっただけだよ。
菫、とっても綺麗だったよ。私がお嫁に欲しくなったもん」
話を菫のことに持って行こうとしたら。
「あらあら。それじゃあ、裕香と先生は恋敵って訳?」
くすっと笑って、ソファから立ち上がり、キッチンへ向かったお母さん。
私と先生が恋敵だなんて。
本当は、菫とは勝負にもならない私だったのにね。
昨日もらったブーケはちゃんと花瓶に飾られていた。
これって、お母さんがやってくれたんだよね?
「ブーケ、ちゃんと飾ってくれてありがとう」
一応お礼を言った私に、お母さんはまた笑いながら言った。
「次はいよいよ裕香の番、なのね~」