ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
馬主の工藤さんの予言、当たりかも知れない。
コウさんは2人きりだと甘えてくる……というより、私を『離す』のが怖いのかも。
今までのコウさんの経験を考えると、それは仕方のない事。
だから、きちんと言葉にして伝えなくちゃ。
結婚するって……夫婦になるってそういう事だよね?
コウさんに抱きしめられたまま、胸に顔を埋めた。
それから、できるだけ優しく話す。
「ホントは離れたくないです。
でも、今だけ我慢すれば、またずっと一緒にいられるんですよ。
私、コウさんの最期の日まで一緒にいるって約束したじゃないですか。
だから、今は遅刻させないでくださいね」
「……解った」
身体が開放され、自由になったけれど。
心はずっと、コウさんのそばに寄り添っているつもりだから。
「コウさん、大好きです」
はじめての夜から、何度も言った言葉をまた、繰り返した。