ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

重たいキャリーバッグを転がしながら、ゆりかもめに乗る。

窓から見えるテレビ局は、今日も綺麗。

次にこの夜景を見るのは、12日後の予定。



フェリーターミナルに着いて、カウンター業務の先輩に声を掛ける。


「いよいよですね。頑張って!」


細い通路を抜けて、船に乗り込む。


エントランスは、ブルーで統一されている。

ホテルのような、豪華な内装。

国内航路では、最大級のクルージングフェリーだけあって、想像よりずっと大きい。


「すご〜い」


つい、感嘆の声を上げて入口に立っていると。


「通路を開けてもらえないだろうか」


後ろから聞き覚えのある声がした。

この声は、もしかして……?

< 34 / 332 >

この作品をシェア

pagetop