ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
重たいキャリーバッグを転がしながら、ゆりかもめに乗る。
窓から見えるテレビ局は、今日も綺麗。
次にこの夜景を見るのは、12日後の予定。
フェリーターミナルに着いて、カウンター業務の先輩に声を掛ける。
「いよいよですね。頑張って!」
細い通路を抜けて、船に乗り込む。
エントランスは、ブルーで統一されている。
ホテルのような、豪華な内装。
国内航路では、最大級のクルージングフェリーだけあって、想像よりずっと大きい。
「すご〜い」
つい、感嘆の声を上げて入口に立っていると。
「通路を開けてもらえないだろうか」
後ろから聞き覚えのある声がした。
この声は、もしかして……?