ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~
両手首を強く握られ、真剣な眼で見つめられる。
その表情は……冷静そのもの。
私を『観察』しているようにすら見えた。
ソファに横たわる私と、すぐ横で手を握るコウさん。
こんなところ、もし他の人に見られたら、どうするの?
絶対に、誤解されちゃう。
乗り物酔いの気持ち悪さと、この信じられない状況のせいで、冷や汗が出た。
どこかに逃げ出したいけれど、動くと吐きそうで固まるほかない私。
そんな私を静かに見つめながら、手を握りしめているのはどうして?
何度も力を入れて手、というより手首を掴んでいる。
あ、痛いっ!
少しだけ、それが私の顔に現れてしまったらしい。
「ここ、だな」