ハッピー・クルージング~海でみつけた、愛のかけら~

「お待たせいたしました。

ワッフルとホットミルクです」


運んでくれたパーサーが、お皿を置きながらこっそり呟いた。


「これじゃあ、君の時給にもならないから、埋め合わせとしては不十分だ。

でも、新入社員としては正しい選択、かもな」


「埋め合わせなんて、必要ありませんよ。

私の方こそ、1航海目は何もできなかったんですから、埋め合わせしなくちゃならないんです」


私もこっそり話すと、またパーサーはにっこり笑ってくれた。


「ところでお客様、船の旅はいかがですか?」


……話題を変えつつ、ここでの生活はどうかと探りを入れてる?


「最初は船酔いがあまりにもひどくて、どうしようかと思いました。

でも、皆さんに助けていただいて、本当に感謝しています」


目の前のワッフルを一口、それからまたパーサーに話し始めた。


「自分が辛い時、励ましてくれる人がいることがこんなに有り難いなんて知りませんでした。

今後の船での生活に役立てたいです」


今の答えで、良かったのかな?

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