ブラック or ホワイト



***


「着いたぞ。」


車が走る事、20分。
警察署に到着した。


車を降りる、
私と鬼下刑事。


「敬太と…会えるといいな。」

鬼下刑事の優しい声。


「…はぃ。」

私は頷きながら言う。


「また何かあったらここに来るんだな。じゃ。」


鬼下刑事はそう言って、
私の前を去っていく━━━


「ありがとうございました!」


私の言葉に
鬼下刑事は手を上げて答えた。



鬼下刑事、
最初は最悪な人だと思ったけど、本当はとても温かい人で━━━…

“鬼下刑事、色々と、ありがとう━━━”

そう思いながら、
私は警察署を後にした。





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