氷雪花Ⅱ
「・・・どういうことかしら」


「実は、今私の眼にある「見綺」が狙われているんです

・・私が狙われていると言うことはお兄ちゃん達にも知らせられると思います

お父さんは、代々続いた風習を自分の代で終わらせたくないんです


・・・でも、私が攫われるというところまではこの眼で見ているけど、それ以降は視えない


だから、私よりも強い白愛さんに守っていただいて貰いたいんです」


なるほどね

確かに、「Moon Light」より私に守ってもらったほうが身の安全は保証されると言うことか


まぁ、それが今できることだろうな


「・・・守ってくれますか?」


でも、どうしようかしら


私は、人を守るなんて柄じゃないし

むしろ、襲う方だ


まぁ、でも

私達の「闇の世界」はあの人たちに見せていても損はない


「いいわ

受けてあげる」


「本当ですか!!」

パァッと眼を輝かせた


「でも、条件があるわ」


「はい、その条件って何ですか?」


「・・・それは、問題が終わって教えるわ


それは、きっと貴方にいいことだと思うわ」

「えっ・・・」


ニコッ

笑ってみせる

「もう、この話はおしまい

もう私は出るわ」


ザパァッ

水しぶきがあがる

「それじゃ、また会いましょ」

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