氷雪花Ⅱ
藍兎は利き腕をやられた

それは、どんなに致命的なことか



弱い奴ならまだいい


しかし、相手は世界№2の殺し屋「雪華」


藍兎はどんな手を使っても勝てない


それはもう眼に見えている


藍兎も解っているはずだ




自分は今目の前に居る女に勝てない



・・・と


「くっ」

藍兎は怒りに顔が歪む


この女が俺よりも勝っているだと・・・?


ありえない!

俺は此処までの地位を築く為にどれほど費やしたか・・・


何もしていないこの女に・・・


・・・まてよ

そういえばこの女、見覚えがありそうな・・・



!そうだ


何故気がつかなかった!


この女は・・・「雪華」じゃないか!!


見たことは一回ぐらいしかないが確かにそうだ


全てが「雪華」

技も全てが・・・



なら、俺が負けるのは当たり前だ


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