氷雪花Ⅱ
藍兎は手を挙げる


「・・・俺の負けだ


お前に敵うはずないもん



なぁ?



雪華」


「!気づいていたのね・・・

いつから?」


私は突然の事でも然程驚きはしなかった


何故なら、見破られるとすでに解っていたからだ


「でも、残念ね


もっとしたかったのになぁ」




「ハハッ

最後までしてたら俺が負けているよ」


「いいじゃない

殺す、それだけが私の生きがいよ」


そうだよ、もうすでに遅いんだ


準備は出来た


後は少しだけ


少しずつ

少しずつ


私は確実に強くなったはずだ



あの男・・・



月華のマスター



名は、綺羅



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