恋人以上、恋人未満。
☆Risa☆
「ん...」
あれ??誰?え?どこ?
「.....ぁ。理沙。おはよ」
「....えぇぇっぇぇぇぇっぇぇぇっぇ!」
「ちょ...なんだよ」
翔太が耳をふさぐ。
「あたしここで何してんの?あれ?いつ来たんだっけ?」
あたしの頭はパニック状態。
「理沙、お前昨日飯作ってくれて、泊まったんだよ」
「うそぉ!?ごめんね?狭かった?」
「心配するとこ変だよ」
クスクス笑う翔太に何だかあたしも笑ってしまう。
かばんの中で携帯がなってる。
「お父さん...??」
《今日契約者の方と食事する。着替え用意してるんから家にきなさい。迎えが一時間後に寮の前につく。》
え、なんて勝手な!!
メールがきたのは...40分前?
あと20分!??!??!
しかも今って10時半。
完全に学校遅刻してるよーぅ!
「あの...理沙?大丈夫か?」
「ぁ!あたしちょっと用事!ごめんかえるね!仕事がんばってね!」
あたしは勢いよく廊下に飛び出た。
「嵐みたいだな...」
部屋の中で翔太が一人爆笑してたとも知らずに。