天然BOY VS 鈍感GIRL
天side
『中庭まで来てください。』
……………。
誰だよ。
なんだよこれ。
………凌にきこ。
「凌~」
「……なんだよ。」
「これなんなんだろ。」
「あのさ、電話でこれって言われてわかるわけねぇじゃん?しかも、ケータイダメだっていってるよな?なんで、授業直前の休み時間にかけてくんだよ。見つかったらどうしてくれるわけ?ねぇ。天聞いてる?」
「なんかさぁ『中庭きて』って書かれた紙が教科書に挟まれてたんだけど。なんだと思う?」
「人の話は無視かよ。
………告白とかじゃね?後で写メ送れ。そしたら教えてやるよ。やっべ!先生来る!!!!」ブチ!!
……切れた。
まぁいいや。写メ写メ。
凌『ぜってぇー告白だなこりゃ。』
天『ケータイダメじゃなかったのかよ。
告白?誰が。誰に。なんのために』
凌『見つからなかったらいーんだよ。
だってよ。字が男の字じゃねぇもん。誰かは知らねぇけど、天のことが好きなやつが付き合いたいから呼び出したんだろ?
……天どーすんの?』
………どうするんだろ。
俺は……
まぁこの子とは…………。
俺は……俺は…………。