そばにいて……
「このままだと、遅刻なんだけど」


パンを食べ終わった私に、空が言った。


「ごめんー」

「走るぞ!」
パシッ。
ドキッ。
手繋げるなんて。寝坊してよかったかも。





「なんとか間に合ったな」
「そうだね」





「おはよう。生徒諸君。入学おめでとう」

校長の話。長いんだろうなー。
「「はぁ〜」」

「えっ!?」

2人重なったため息。1つは、私がついたため息。もう1つは……。

隣の空と目があった。

空がため息ついてたんだ。


幸運にも、空と同じクラスだった。あと、大親友の伊原茜も。

「校長の話長くね??」
「うん。長いよね」

私たちは、小さな声で話始めた。











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