MIRACLE STATER〜大ッ嫌いな幼なじみ〜


後になって恐怖心がわたしを襲う。


昔から知ってる響がここにいてくれて……。


恐怖心と少しの安堵感が織り交ざって、わたしは響に寄り添った。


きっと……。


安心したかったんだと思う。


今の響なら、わたしを突き放さないでいてくれるよね?


そんなわたしの願いを込めて……。


そうしたら、響の大きな腕がわたしの肩を抱き寄せた――。




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