【短編】いらない人間のころし方【MENS企画】



むかーしむかし。


と言っても十年やそこらの年月の間なんだけど。


誰かが「いらない人間、必要ない人間なんていません」


なんて事を言ってたような気がする。


……ん~。何かの本だったかな?


まぁいいや。


いずれにしてもそんな言葉をどっかの誰かが創造してたんだけど。


私にとってその言葉はあまりにナンセンス、センスレスな言葉であり、人って生き物を理解していないように思える。


人。に限った事ではないにしろ生物世界にはヒエラルキーが必ず存在する。


勉強にしろ、運動にしろ、恋愛にしろ、仕事にしろ。


自分の優位性を認識する為のプログラムじみた習性。


何かにつけて、それは確実に存在する。




で、ここで私は思った訳ですよ。


人って奴が多いからおのずとヒエラルキーが形成されるのだ。と。


なら自分一人だけならヒエラルキーは存在しなくなるよね?
これ自明の理。





自分、一人なら。












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