特別機関『GQ』!!
最後の難関
扉が閉まる。ニキが来た道を戻っていく姿が見えた。

「純、ニキは自ら警視総監の元に…『敗者は大人しく去る』って心で…」


「そっか…
シュン。私達を甘く見てたの?『早かった』だなんて…」


「いいえ、甘くなんて見てません。

ただ、カーサやエンティ、ニキの弱さは予想外でしたね。」

シュンは瑠都の傷を見ながらため息をついた。


「そんな傷しか付けられなかったとは…」


「…結構重症だけどな。」

瑠都がシュンを睨む。


「そんなことありませんよ、私なら





一瞬で殺します。」


シュンは瑠都の後ろに立っていた。


「それはどうかしらね。」

私がそう言うとシュンは瑠都から離れ、私をにこやかに見た。


顔は確かに笑っているけれど、ただならぬ殺気が私に冷や汗をかかせた。


「…まあ、戦わなければわかりませんね。」


「そう。

ところでことはをどこにやったの?ここにはいないみたいだけど…」



< 128 / 202 >

この作品をシェア

pagetop