氷の壁 -あなたとの距離- 【中編】

side 天音

また私に興味本位で近づいてくる女が来た。

名前は遠山 梓。




「あなたとの距離よ。


  あなたと私の間にある氷の壁の厚さ」




そう言うとその女は悲しそうな顔をした。






この氷の壁は絶対に溶けない。

溶かせない。

・・・溶けては、ならないの・・・。



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