氷の壁 -あなたとの距離- 【中編】

side 梓

時間が過ぎるのははやいものでもう5月上旬。


彼女―高浪さんとはなかなかうまく話せないままだけど、


ちょっとは仲良くなれたかな?って思う。


ま、自分だけかもしれないけど(苦笑)。




「しーおり!先帰ってるね♪」

「ばいばい梓ぁ~!あーあ羨ましいっ」



今日は研究授業の日。


ある特定のクラスだけが6限まであるってやつ。


そのクラスっていうのがE組。


詩織のクラス。
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