王子様はご主人様!?
「なぁ、そういえば加賀とどうなったわけ?」
「グスッ…感動の場面に割り込んでくるな……」
冷たく輝にいい放つ唯
「別にお前の泣き顔見ても、何の特にもならねぇし」
「……圭斗ならドアの向こうで待ってる」
「あっ、じゃあ仲直りしたんだな。」
……仲直り?
「まぁね。じゃああたし、圭斗待たせてるしそろそろ行くね」
パッとあたしから離れ、ニッコリ笑った
「うん。」
本当に唯は加賀先生のことが好きなんだなぁ―…
唯の走り去っていく後ろ姿を見ながら、そう思った
「はぁ―…、マジ迷惑なやつ。」
ボソッと呟きながら、座り込んだ輝
「ねぇ、仲直りって…?」
「あぁ、加賀が見合いしてて、それでケンカしてたみたい。でも解決したみてぇだけど……」
「そっか……」
本当にあたしって、何も知らなかったんだな……
「つ―か、覗くならもう少しうまく隠れろよ。バレバレだから」
「うぅ〜」
だって気になって仕方なかったんだもん…
「で?機嫌は治りましたか?お姫様」
ニヤリとした笑みであたしを見る輝
「っ///べ、別に、機嫌悪くなってなんかいなかったしっ!」
「ふぅ〜ん」
なによっ!そのニヤリ顔はっ!