王子様はご主人様!?


「だから…」


――ギュッ


えっ…………



体に感じた温かい感触



「バカっ……」



俺にギュッと抱きついてきた花梨。


「バカ輝っ!」


抱きついたままそう言った



「花梨……?」


「あたしっ……あたしも好き……。誰よりも輝が好き……」



っ………


「離さないでよ……。あたしだけの側に居てよっ!大好きなんだからっ!!」


抱きついたまま潤んだ瞳で俺を見上げた



「ふっ……。離さねぇよ。一生……」


花梨の腰に手を回して、そっと抱きしめた



花梨……


絶対にもう離さない……




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