原点

心臓の鼓動を確認してみる。

定期的に脈打つこの臓器はこの先数十年は止まらないだろう。


私には決定権は無い。
選ぶのは雄亮だ。私には思いを託す事すら許されていないのだから。


この星空は美しい。雄亮は、私の道を選ばないのかも知れない。

黒が雄亮に話した。


今や全ての罪は私の物になってしまったのだから。


雄亮、私はこの世界も嫌いじゃ無い。

本当の雄亮の世界であると云うのなら。
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