恋愛上等
◎5章

今日は奈々が放課後、先生に呼ばれてるから…

陸と2人きりのレッスン。


あ〜、なんか緊張する


いや、緊張する相手じゃないし…!!





















来ちゃった…この時間が。


「おい、美来!!」


「あ、はい…」


「構えが違うっ!!」


怒られた。


「え……こう?」


「はぁ……バカ」


すると陸は、あたしの背中に回って…


あたしの腕を操った。


「こうだろ…?」


陸の息が…耳にかかる。


【ドックンドックンドックン…】

心臓の音が…。


「美来…?」


陸があたしの顔をのぞきこむ。


そしてあたし達はバチッと目が合った。


「…………。」


陸はあたしの髪の毛に触れた


そして―…


あたしと陸の唇がゆっくり重なった。


「…ん……んっ…っあ…んんっ…」

陸は舌を絡ませて…深いキスをしてきた。


あたしは……


拒否しなかった自分に驚いた。



一回離れたと思ったら…


また深いキス。

「んんっ……」


甘くとろけそうなキス。


付き合ってるワケでもない。


愛のないキス……!?


違う……あたしは。


















陸がスキなんだ。
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