迷子の眠り姫〜sweet kiss〜*下*



「……はい。」



無意識に出ていた言葉。



「……えっ?」



気づけば、目の前の悟くんがすごくびっくりした顔をしていて…



「あ…ごめん。返事…」


「え?ああ…って、えぇっ?」


「なんで驚くの?」



なんだか、お互いにワケがわからなくなっていた。



「転勤先ってどこ?」


「あー…福岡。」


「福岡って…明太子?」


「まぁ、確かに有名だけど…それだけじゃないでしょ。」


「そっか…」










私にとって、みさきちゃんとコウちゃんは“憧れ”だった。


あんなふうに想い合える“2人”になりたくて。


そういう相手をずっと探していた。



それはたぶん、

悟くんも同じだと思うんだ。



だから、

私たちもきっと―――



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