秘密の彼氏
竜二は、意識がなく、呼びかけにも反応がない。

みるみる顔は、土色になってきた。


と、その時、


「竜二!」


ジンと高志くんが、走って店に入ってきた。


「ジン!高志くん!」


ジンたちは、倒れている竜二を見て、一瞬呆然としていた。


「お前たちも、刺してやろうか!」


ポケットから、小型のナイフを取り出し、寿はジンたちに向けた。


「絶対に、許さない!」

私は必死で、寿に飛びつき羽交い締めにした。


「愛美!」


慌ててジンたちが、駆け寄ってくる。


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