秘密の彼氏
「あんただけは、絶対に絶対に許さない!!」


涙で何も見えないけれど、私は力任せに寿の腕を羽交い締めにした。


これでも、護身術は身につけてきたのだ。


女でも、これくらいの事は出来る。


「は、離せ!クソ女!」

もがく寿の手から、ジンは刃物を取り上げた。


そしてその直後、警察が店へ入ってきたのだった。


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