秘密の彼氏
「愛美…」


竜二は息を切らせながら、深い深呼吸をして私を見た。


「愛美、ごめん」


そう言う竜二の顔は、辛そうに眉間にしわを寄せている。


「ううん…」


何を謝っているんだろう。


やっぱり、私はもう関わっちゃダメって事なんだね。


「実は…。愛美に言わないといけない事があるんだ」


「え?」


思いの外、竜二の真剣な眼差しに緊張した。


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