Bye!“Mr.student”
俺は生徒を愛してる
はぁ…やっと行きやがった。



やっとのことで坂下を追い出した俺は、少々大袈裟にコキコキと肩を鳴らしながら、ヤレヤレとばかりに大きな溜め息をついていた。



あのヤロー…。



『でも…』だの『だって…』だの、散々渋りやがって。



他の誰でもねぇテメェの卒業式だろーが。



母親が先に行ってて、メインのお前が教室に行かねぇとか…普通にありえねぇっつーの。



「まったく、なに考えてんだか。」



そしてさっきまで坂下の寝ていたベッドに歩み寄り、ポスンと腰掛けた俺は、



「まったく、なに考えてんだか…な…。」



もう一度ポツリとつぶやくと、そのまま仰向けに寝転がり、両手で顔を覆った。

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